きのう日記

ときどきしれっと昨日のことを今日みたいな感じで書く

店舗での本選び、とは言ったもののおみくじ

最近は引越しをよくしていたというのもあり、本は基本実家にためておくもの。

あとは引っ越すに応じて、その時の気分で本棚ができあがるという感じである。

というのもあって、自分の本棚作りの熱意もそこそこ、全集などについては「永住の地がいつか見つかった時に手を出すもの」という気持ちでいる。

引越しを繰り返し、生まれ故郷からどんどん離れていっているというのもあるし、万が一海外にでも行くことになったら、またとりあえず実家に送ることになるので、その手間を思うとふわふわした学生時代の頃に比べて、どうせ買えやしないしとそこまで書店にも行かなくなった。

最近はというと、楽天ポイントとクーポンを使って、ラクマで限りなく0円に近い買い物をするのがちょっとした楽しみくらいである。

これもほぼ無料というので、自分の趣味に合うものよりもCDのジャケ買いみたいに、なんとなく気になるなくらいの自分にとって新しいものを読むようにしている。

と、普段はみみっちい(?)生活をしているが、時々謎にどさどさっと本を買うタイミングがあり、1万とか使ってしまう日もあるにはある。

基本は古本屋で、しかも文庫の買い物なので、3千円も使えばいいところ。

そんな自分にとっては1万に近い店舗での買い物は、なかなかに「おお!」である。

そして、今日は1万ではないにせよ、久しぶりに脈絡なく買い物をした。

結果としてこの3冊を買ったのだけれど、ここに至るまでの頭の中の出来事が面白かったので、ちょっとここに残しておこうと思う。

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①そういえばファブル、どれくらいコミックス出てるんだろ、、、
(最近アプリでよく読んでいる)
→見つけられず

②そういえば宝石の国も最初の何巻かしか読んでない、今日は大人買いしてもよい気分だ、、、
→見つけられず

③まあいいや、千葉雅也のはいつか買おうと思ってたから、とりあえず買うか
→DONE

④そういえばカフカたぶん自分に合いそうな気はしてたけど、たぶんちゃんと読んだことなかったな、、、最初だから安い短編集みたいなのでいいか、、、岩波で2編入っているのと20近く短編入っているのがある、、、500円と800円の差か、、、300円近くの差で結構厚さが変わるな、、、なんとなく800円弱の方いっとくか
→手には持った

⑤そして再び宝石の国を探すも見つけられず、ぶらぶらしていたら日出処の天子を見つけ、いやこれは家にあってもいいやろ!という今まで調べたこともなかったくせに手に取る
→DONE

⑥再び宝石の国を探すも、今度は諸星大二郎が目に入る。そうかこれも800円弱か、、、ここでやや偏見だが、なんとなくカフカ諸星大二郎を比べた時に「もし古本屋で買うとなった場合、諸星大二郎を中古で買うのには勇気がいるな、その点カフカはまだ中古でも気持ち的にハードルが低い」というところで、新品を買うならと諸星大二郎を手に取る
→ここでカフカ諸星大二郎を持ち替える

 

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買ったのは、たった3冊だが、この不思議な思考回路は確かに店舗ならではという感じがする。

しかも結局、宝石の国を見つけられなかったというのがミソだ。

この不自由さもなんだか愉快に感じてしまう自分の貧乏性さ、なかなかである。

これは本当に一種の本との対話というか、本との奮闘バトルですね。

これがずっとだとなんだか面倒だが、2〜3ヶ月に1回の気の迷いくらいだったら、全然OK。

全然OKすね!